☑︎ キャンプでストーブを使いたいけど、おすすめが知りたい。
☑︎ ストーブは危険って聞くから使うのが不安。
☑︎ 一緒に買っておくべき道具があれば知りたい。
と思っている方へ。
本記事では、
●秋冬キャンプにおすすめのストーブ
●安全に過ごす為に気をつける事
●一緒に揃えるべき道具
を紹介します。
秋冬キャンプにおすすめのストーブ
僕のおすすめするキャンプ用ストーブは、
●アルパカストーブ(TS-77JS-C)【石油ストーブ】
●イワタニ風暖【ガスストーブ】
の2つです。
この2つのストーブをおすすめする理由を説明します。
運搬に適したストーブである事
ストーブは重くて大きいので、一般的には車で運ぶと思います。
出来れば、車は汚したく無いですよね?
燃料が漏れない、または漏れにくく、車を汚しにくいのはガスストーブ、石油ストーブになります。
ストーブは主に『薪ストーブ』『石油ストーブ』『ガスストーブ』『電気ストーブ』の4種類に分かれます。
電気サイトを選べば電気ストーブも使う事ができますが、熱源が電気のみのストーブは暖かく無いのでここでは除外します。
薪ストーブは薪が燃料で、薪自体の木クズや燃焼後のスス等で汚れる可能性があり、車が汚れる可能性が石油ストーブやガスストーブに比べて高い事、それに加え着火も手間がかかり、煙による一酸化炭素中毒の危険性も高い事から僕は除外しました。
ここまでで残ったのは、『石油ストーブ』と『ガスストーブ』です。
まずガスストーブについては、大きさも比較的小さく、カセットボンベが燃料の為燃料が漏れる可能性も無く、一番持ち運びに適しています。
次に石油ストーブです。
石油ストーブには2つのタイプがあります。
それは、燃料タンクが一体か、一体では無いか、です。
よくある家庭用の四角いタイプの石油ストーブは、独立した燃料タンクに灯油を入れて石油ストーブにセットする、一体では無いタイプです。
一体型は、丸みを帯びた円柱タイプのストーブが多く、本体にキャップが付いていて、そこから直接灯油を入れるタイプになります。
有名どころでは、フジカハイペット、トヨトミレインボーストーブ、そしてここで紹介するアルパカストーブ等が有名です。
この一体型の石油ストーブは、キャップをきちんと閉めたとしても、燃料を入れた状態での運搬は行わないように説明書には書かれていますし、Q&Aでも燃料を入れた状態で運んでも確実に漏れないとは回答をしていません。
その為、燃料を入れたままの運搬は自己責任になります。
僕はアルパカストーブを使用していますが、入れる燃料をMAXでは無く半分程度に抑えた限りでは、これまで漏れたことはありません。
安全に運ぶ為には、燃料を別に持っていく事が一番安全です。
もちろん、家の庭で冬キャンプや冬バーベキューをしたい!という場合は、一体化していない石油ストーブでも全く問題ありません。
ストーブの発熱量
大きくて重いストーブをせっかく持っていくのですから、全く暖まらなくて持って行った意味がなかった!という状況は避けたいですよね!
僕の経験上、気温が5℃から10℃の場合に着込んでいたとして、3m四方の空間ならアルパカストーブ1台で、2m四方で高さが130cm程度の空間ならガスストーブで十分に快適に過ごす事が出来ると感じています。
各ストーブには熱量が記載されています。
石油ストーブのアルパカストーブは熱量が3000w、ガスストーブのイワタニ風暖は熱量が2000wです。
通常のガスストーブが1000wー1300wくらいなので、イワタニの風暖はガスストーブの中ではかなり暖かいのです。
しかもファンヒーター式で、近くにいなくても暖かい風が届きます。
また、石油ストーブのトヨトミレインボーストーブが2500wですので、アルパカストーブも石油ストーブの中ではとても暖かい部類に入ります。
この数字から見ると、例えば大きめのテントなら2500w前後の石油ストーブが1−2台、小さめのテントなら2000wくらいの熱量を持つストーブを基準に考えると良いと思います。
実際の体験では、真冬の晴れた気温5℃程度の日に、サーカスTCDXという大きめのティピーテントでアルパカストーブを焚いたところ、換気の為一箇所の入り口を全開にしていても室内温度は15℃程度まで上がりました。
また、同じく5℃程度で雪が降っている日に、2m40cm四方の小さめのティピーテントでガスストーブ(イワタニ風暖)を焚いたところ気温は15℃くらいまで上がり、アルパカストーブも一緒に炊いたところ25℃まで上がりました。
ストーブを熱量で判断する際に、参考にしてください。
使っていく上でのコスト
ストーブは購入価格だけではなく、使っていく上で燃料のコストがかかります。
石油ストーブのアルパカストーブは、燃料タンクが3.7リットルで、MAXまで入れた時の燃焼継続時間が10時間とされています。
ということは、1時間あたり0.37リットルの燃料が必要になります。
例えば秋冬キャンプで使うとしたら、13時にキャンプ場について14時に設営が終わりストーブを焚きます。
17時にはお風呂に入るために消して、お風呂から戻ってきた18時から寝る前の23時まで焚き、翌朝7時から撤収を始める9時まで焚いたとすると、ちょうど10時間焚く事になります。
僕の地域では1リットル大体80円くらいなので、1泊あたり320円くらいの燃料代がかかります。
次にガスストーブのイワタニ風暖です。
この暖房はガスボンベ1本で1時間30分燃焼します。
同じ条件で10時間焚いた場合、7本必要となります。
1本100円前後ですので、1泊あたり700円かかる事になります。
この事から、運搬時の安全性を求めるならガスストーブ、その後のコストを安く抑えるなら石油ストーブを選ぶと良いでしょう。
また、日中は焚き火を焚いて過ごす、着込んで過ごす等の工夫で、ストーブを焚く時間は大幅に減らす事が出来ますよ。
おすすめのストーブ
ここまで紹介してきた通り、おすすめは石油ストーブならアルパカストーブ、ガスストーブならイワタニの風暖です。
アルパカストーブは暖かい事と燃費が良い事に加え、2019年末のリニューアルによって見た目もおしゃれになっています。
これから購入する場合は、新型を購入しましょう。
新型の型番はTS-77JS-Cです。
このストーブは韓国製のストーブですが、リニューアルによって日本の検査機関の認証を受けていますので、より安全性が保障されました。
実は、このアルパカストーブにはモデルがあると言われています。
それは、日本製の同型ストーブであるフジカハイペットというストーブです。
本当はフジカハイペットが欲しかったのですが、これは受注生産らしく、夏頃に電話で注文して、その年の生産受付分間に合えば冬頃に届けてくれるという、納期が長い事で知られるストーブです。
僕はそこまで待てなかった事と、オークションサイトでもかなり高騰していた事、そして性能もそれほど変わらないんじゃないかと考え、アルパカストーブを選びました。
アルパカストーブはケースも付いてきますしね。
結果的にはとても暖かく、今のところ燃料も漏れていませんので、買ってよかったです。
また、僕の車はセダン型なのでトランクに荷物を積むのですが、あまり高さがあるものは積む事が出来ません。
その点、アルパカストーブの高さは40.5cmですので問題無く積む事が出来ました。
イワタニ風暖は、暖かさ優先で選んだ結果たどり着いたストーブです。
また、ファンヒーター式ですので近くにいなくても暖めてくれるのが大きなポイントです。
ソロ用ティピーテントを使う時は、これで十分暖まります。
ちなみに高さは43.8cmですので、こちらもコンパクトに収まりますよ。
安全に過ごす為に気をつける事
どのストーブを選んでも、一酸化炭素というものが発生します。
一酸化炭素中毒は最悪の場合も考えられる症状です。
しかも無臭で目にも見えず、気づいた時にはかかっていたという症状ですので、絶対にかからない様に常に気を付けなければなりません。
一酸化炭素中毒を防ぐ為に気を付けるポイントは3つあります。
ストーブを使う際は常に換気をする。
ストーブを使用する際は、多少寒くても入口を最低半分、可能ならば入口を全開にして換気をしましょう。
後程紹介する一酸化炭素センサーを使うと分かりますが、ストーブを使っていると徐々に一酸化炭素濃度が上がっていき、入口を全開にする事でようやく濃度0に近づいていきます。
半分開ける程度では足りず、またテントの上部等にある空気穴(ベンチレーター)を開けたくらいでは低下しませんので、入口を開ける事が重要です。
また、寝る際にはストーブは必ず消すようにしてください。
寝ている最中に一酸化炭素の濃度が上がると、そのまま…という可能性が高いです。
特にお子さんは一酸化炭素を分解する力が弱いと言われていますので、特に気を付けるようにしてください。
ちょっとくらくらするな。。と思った時には、中毒症状が既に発生している状態です。
更に、ストーブによる火災も考えられます。
石油ストーブを使用する際には、経験上ストーブからテント天頂までの距離を1m以上取ると良いと思います。
僕の場合はアルパカストーブが高さ40cm、ティピーテントの天頂が1m50cmで、1m10cm離れていた事になり、天頂から送風ファンで温風を下に送っていましたが、それでも天頂は熱くなっていました。
石油ストーブの場合は、天井が低いドーム型テントやワンタッチテントでは使わない様にするのが安全だと思います。
一緒に揃えるべき道具
ここからは、石油ストーブまたはガスストーブを使う上で、『便利に』『快適に』『安全に』過ごす為に必要な、一緒に揃えておくべき道具を紹介します。
一酸化炭素濃度センサー
先程の一酸化炭素中毒を防ぐ為に、テント内の一酸化炭素濃度を検知してくれるセンサーです。
安価な製品も多数ありますが、数字にバラつきが出るようですので、ここは性能が良い日本製を買いましょう。
DODというメーカーがセンサーを出しています。
一酸化炭素濃度検知センサーは、危険な濃度に達するとアラームを発信してくれます。
何より日本製という所が、安心出来ますね。
このセンサーはボタン電池式で、万一電池が切れてしまった!という自体を防ぐ為に、可能であれば2つ用意しておくと良いでしょう。
送風ファン(サーキュレーター)
ストーブから発せられた熱を、テント内全体に行きわたらせるサーキュレーターがあるとテント全体が暖まります。
ストーブの上に置く耐熱式のものが一般的ですが、けっこうな価格がするので僕の場合はUSB充電式のサンワサプライの送風ファンを使っています。
これはクリップ付きですので、いつもポールに挟んで使用しています。
灯油タンクと給油ポンプ
石油ストーブの場合は、灯油を持ち運ぶ為に灯油ポリタンクと給油ポンプ、そして汚さない為にポンプを収めるナイロン袋も用意しておきましょう。
タンクはホームセンター等で売っている18リットルの物が一般的ですが、ドラッグストア等で3リットルや5リットルの小さいタンクも売られています。
また、ポンプは手動式であれば100均の物でも良いですし、地域によってはスーパー等でも100円程度で売られています。
石油ストーブのタンクが3~4リットルですから、電動式でなく手動式で十分です。
ストーブは正しく使えば安全です。
今回はこれから寒くなる時期に必要となる『キャンプで使えるストーブ』を紹介しました。
ストーブの使用には、持ち運び時の汚れ、熱量(暖かさ)、ランニングコストといった機能的な条件の他、一酸化炭素中毒や火災等危険性も重要になってきます。
今回、機能的におすすめなストーブに加えて、安全に使う為の方法も紹介しました。
ポイントを守って使えば、ストーブは怖い物ではなく、秋冬キャンプを楽しい物にしてくれる最高のアイテムです。
この記事が、どのストーブが良いか分からない、または危険そうで怖い、と秋冬キャンプを躊躇していた方の参考になれば幸いです。
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